本のこと⑧
はろーはろー私です。
今日も今日とて本の話ですよ。
はい。今日はこちら。
今村夏子さん『あひる』
あらすじ(以下、引用)
『あひるを飼うことになった家族と学校帰りに集まってくる子供たち。一瞬幸せな日常の危うさが描かれた「あひる」。おばあちゃんと孫たち、近所の兄妹とのふれあいを通して、揺れ動く子供たちの心の在りようを、あたたかくそして鋭く描く「おばあちゃんの家」「森の兄妹」の3編を収録。』
引用おしまい。
また今村夏子さんです。
なんだろ、最初に読んだのはあまりハマらなかったんですけど、『星の子』が刺さったんですよね。
んで、そのままの勢いで3冊目。
『あひる』も非常に不穏でした。
この人の書く本て不穏なんですよね。
穏やかなフリして
何も起きてませんよ?みたいな顔して
でも静かに狂ってる。
あひるによってもたらされた明るい生活を維持するために初代あひるが居なくなっても二代目、三代目と代わりを用意する家族。
あたかも、同じあひるがずっと生きているかのように振る舞う。
不気味で面白かったです。
しれーっと2羽目のあひるを準備してたのはうわぁ、ってなりました。
おばあちゃんの家、森の兄妹も嫌いじゃないけど。あひるが好きだったかな。うん。
血がブシャーみたいな激しいのも嫌いじゃないですが、こういう静かに狂気を孕んでる方が好きです。
一見、平和に見える日常なんだけど、どこかオカシイ感じ。
私はやっぱり悪意とか攻撃性とかが滲み出てるのがすごく好き。
明白なものじゃないんだけど、確かに在るみたいな感じ。
うん。面白かったです。
次は何を読もうかなぁ。
おしまい。